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    家族映画と家族
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       子供が「オールウェイズ・三丁目の夕日」を見てハタチの娘なんかは「いい映画だった」とか言っていたし、ここしばらく食後の映画鑑賞タイムは小津ブームだったので、じゃあついでに北野武監督の「監督・ばんざい!」も見せようと思ってレンタル屋から借りてきた。
      「オールウェイズ」と小津映画が好きならあの問題の「監督・ばんざい!」でも笑えるかなと思ったわけだ。
      個人的に悪い作品とはぜんぜん思わないし。
      でも考えてみたら3年前に観た時ちょっとアレなシーンもあったなと思い返し、事前にちょっと見なおしてみた。
      そしたら下町DVシーンとセクシーパンティー、射精メカニズムの講釈シーンがあったので悩んだ末にやっぱり見せるのやめてしまった。

      世間からお茶の間が消えて久しいらしいが、お茶の間華やかなりし頃9時からの洋画劇場で濡れ場など出てこようもんなら、その場が一瞬凍りついたりしたもんだが、あれってなんだろう。
      というか「そんな気まずさ」が共有幻想のように皆が持っているのがまずおかしい。
      多分そんなものは無いのに、あるかのように振舞ったのが昭和だったのかも知れない。

      でも、昭和育ちの親は昭和的育て方しか知らないし、だから社会の子供を取り巻く現状と齟齬が生じて相変わらず親子はすれ違ってしまう。
      だけど近頃の安易な友達親子なんていうのも妙な欺瞞を感じる。
      子供とはある程度の距離が必要だと思ってる。
      多分子供も思春期以降は否応無く親と距離を取ろうとするし、それの距離感の必要性は親子でお互い共有する認識であるべきだ。
      古い家族の映画を見せると子供にも昔だって今と同じだったんだと認識できるようになってくるんじゃないか。
      共有するべき感情と距離を感じるべき環境の違いが分かってくるんじゃないか。
      「オールウェイズ」のような回顧ファンタジーじゃなく、その時代に撮られた家族映画だ。
      あくまで一縷の希望でしかないが。
      無理やり見せるんじゃなくて、食後になんとなく見始めて目に留まれば見るだろう、くらい。
      小津映画なんて「なにこの変な映画」という感じで見始めて、その演出テンポが分かったら面白く感じたらしい。

      卑怯な手かも知れないが、そういえば以前次男がバタバタ大きい音を立てるようになり、要するに年頃の苛立ちの制御に苦しんでいるのが分かったとき、思い切って「それは第二性徴期特有の男性ホルモン過剰のせいだよ、お前のせいじゃないよ」と言ってやったことがあって、その後目に見えて立ち振る舞いが落ち着いた経緯がある。
      なんかその時期の苦しさからは開放されたようだった。
      多分偶然だが、それは長男の時うまく対処できなかったことから学んだことだったんだろう。
      高校ぐらいの大人への過渡期には折々にそういうドタバタが起こるが、その時の成功に気をよくしても次はまったく予想外のケースが襲来する。
      昔みたいな少年の通過儀礼の諸々の文化も敗戦で潰されたし、その難題はすべて核家族に丸投げされてるから、おのおの考えてその時期を乗り越えないと友達親子でも失敗するだろうという気がする。
      うちにだって文化的処方箋などないから、今後も毎回真剣に対処しなきゃ、またすぐつまずくんだろうなと思う。
      ひとりひとり、毎回毎回、対処法の処方箋なんかないし、だからいっつもつまずいてばっかりだ。
      でも多分、親子にはお互い与えられた役割を演じ切るという側面があり、その演じる環境を与えるのが親の役割なのかも知れない。
      そういう意味でも時代時代の家族映画のようなものは必要なんじゃないかと思う。
      それは子育てに限らないかも知れないが・・・。

      それが後になって失敗だったと思う時期も来るんだろうし、またあれで良かったんだと思うこともあるだろう。
      人の意識は遷ろうもんだから、と諦めて無理しないのがいいと思う。
      だからせめて、今を噛み締めるしかない。

      そういえばこの前、娘が木村カエラの新譜を買ったと聞いて借りようかと思った。
      でも借りたら娘と木村カエラとの間の距離感が壊れると思いなおして結局借りるのはやめた。
      その時常識的に「うんいいよ」と私に貸しても、結局私はカエラと娘の関係性への侵入者となってしまうだろう。
      気持ちいいはずがない。

      でも、娘の不在時どこか居間のテーブルの上にでもCDが放置されていたらこっそり聴くと思う。




      | 子育て | 06:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
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